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ホーム 市長の部屋 議会での市長あいさつ 平成30年6月定例会市長あいさつ

平成30年6月定例会市長あいさつ

本日ここに、平成30年大町市議会6月定例会が開会されるにあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 本定例会は、私にとりまして現任期におきます最後の市議会となります。市長に就任させていただいて以来これまで、「市民参加・参画と協働」の理念のもと、大町市の将来像であります「きらり輝くおおまち」の実現のため、また、昨年4月からは第5次総合計画に定める「郷土や文化に誇りを持ち、心から地域を愛するひとを育てる」まちづくりに向け、新たな取組みに全力を尽してまいりました。議員各位をはじめ、市民の皆様のご支援とご協力に深く感謝申し上げますとともに、今後も元気あふれる信濃おおまちを目指して、全身全霊を注いで取り組んでまいる所存でございます。

 さて、内閣府が先月16日に発表しました月例経済報告によりますと、景気は緩やかに回復しており、個人消費は持ち直している。企業においては、設備投資は緩やかに増加し、収益は改善しており、また、雇用情勢は着実に改善しているとしております。
 当地域におきましても、緩やかではありますが、個人所得や企業収益に回復基調が見られており、これを受けまして、市税収入につきましても個人及び法人市民税が伸びを見せ、29年度の決算見込額は、前年度比で約2パーセントの増、42億円を上回る見通しとなっております。
 一方で、市税収入の増額確保は図られましたものの、消費税が10パーセントに引き上げられる来年10月からは、法人市民税及び法人県民税から国税の地方法人税への税源移行が予定されており、これに伴い、法人市民税の税収減が見込まれます。また、昨年3月定例会におきまして、法人市民税の改正に関する陳情が採択されておりますことなどから、法改正の実施に合わせ、市が現在採用しております法人市民税法人税割の超過課税のあり方について、本年度中に結論を得るため、多角的に検討を進めることとしております。

 北アルプス国際芸術祭につきましては、去る19日、八坂地区に設置されておりましたニコライ・ポリスキー氏の竹の作品「バンブーウェーブ」の解体に伴い、八坂地域づくり協議会の皆様によるお別れ会と、造形作家松本秋則氏の音を奏でるオブジェを制作するワークショップが開催され、多くの参加者が作品との別れを惜しむとともに、手作りアートのイベントを楽しみました。また、7月1日から新たに東山周辺の観光地を巡る周遊バスぐるりん号を運行するに併せ、鷹狩山山頂の作品「信濃大町実景舎」の公開を予定しており、現在、その準備を進めております。
 なお、今月8日には実行委員会臨時総会が開催され、平成29年度の事業報告や決算が議決されました。
 2020年の第2回開催に向けましては、本年度は基本計画の策定を予定しており、実行委員会では、一般公募の委員4名を含む基本計画策定検討会議を設置し、明日24日より策定に向けた検討をスタートいたします。前回の開催により明らかとなりました様々な課題の解決に向け、あらゆる機会を通じて広く意見交換を進めるとともに、新しい発想を取り入れ計画的に策定を進めてまいります。

  次に、本年度の主な事業の進捗状況及び主要な施策につきまして、第5次総合計画で定めた5つのまちづくりのテーマに沿って、順次ご説明申し上げます。

 1番目のテーマは、「ふるさとに誇りを持つひとを育むまち」であります。

 平成25年度から順次進めてまいりました市内小中学校のコミュニティ・スクールは、昨年度、全小中学校で取組みが図られ、地域や保護者、学校が一体となって、地域で子どもたちを育み地域とともにある学校づくりを進めております。引き続き、地域の皆様がより幅広く学校運営に参画いただけるよう、コミュニティ・スクールの取組みについて、周知、広報に努めてまいります。
 また、急激な少子化が進む現状を踏まえ、今後の教育上の課題やまちづくりを含めた将来ビジョンなど、子どもたちにとって、より教育的な効果に繋がる義務教育のあり方について検討を進めるため、本年度、学校運営協議会や運営委員会、保護者、地域住民の皆様に参画いただき、少子化社会における義務教育のあり方検討委員会を設置することとしております。現在、7月の委員会の開催に向け、一般公募を募るなど、委員の選任を進めております。
 2年後に実施されます新学習指導要領につきましては、小学校の英語授業や外国語活動について、当市では、本年度から指導要領に基づく教育課程の一部を前倒して実施するため、外国語指導助手(ALT)を1人増員して4人とし、英語教育の環境を整え、小中学校が連携して充実を図ります。
 昨年度から取り組んでおります、学校現場における業務改善研究事業につきましては、保護者や学校の代表からなる検討委員会における議論や意見をもとに、業務改善の基本となる取組み方針「大町市立学校業務改善ポリシー」を3月末の定例教育委員会で決定しました。今後この方針に沿い、教職員が本来業務である授業づくりや子どもと向き合う時間を一層確保できますよう、できることから実践するため、学校現場業務の分析作業を行うとともに、学校給食費の公会計化や中学校の部活動の総合型地域スポーツクラブへの移行などについて調査・検討を進め、教職員の多忙な現状の改善に結びつけてまいります。
 なお、この取組みの一環として、来月1日より、夕方6時から翌朝8時までの間の学校への電話連絡に対しまして、留守番電話により対応することといたしました。
 また、夏季休業期間中の8月13日から16日までの間は、これまで日直者を置き対応してまいりましたが、教職員の年次休暇の取得を促進するため、日直を置かず、学校を閉庁することといたします。
 なお、留守番電話は、用件が録音されますと、校長等の携帯電話へ自動的に転送され、電話の内容を聞くことができる仕組みとなっており、必要に応じて、折り返し学校側から連絡を取ることといたします。また、緊急時には留守番電話の応答メッセージにより市役所の代表電話へ連絡を入れていただくよう案内することとし、市役所の宿日直では、直ちに教育委員会職員の専用携帯に連絡して校長等と連絡を取り、迅速に対応する体制を整えます。
 緊急時の連絡におきましては、児童生徒の安全確保が第一であり、万全の体制により迅速、的確な対応に努めてまいります。
 既に、各学校のPTA総会や家庭への通知により、保護者の皆様にご理解いただきますよう周知を重ねており、今後も広報おおまちなどを通じ、広く周知に努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 文化・芸術の振興につきましては、今月19日に文化会館において、第17回北アルプス雪形まつりのステージ発表が行われました。北アルプスに現れる様々な雪形は、雪に閉ざされ冬を過ごしてきた私達市民にとりまして春の象徴であり、この名を冠した雪形まつりは、待ち焦がれた春の到来を喜び、郷土に対する誇りと愛着を共感する催しであります。本年度は、氷河に認定されたカクネ里雪渓をテーマに、創作民話の発表や特別展示を行うなど、市の新たな魅力を紹介するとともに、子どもたちから募集する作品の範囲を、これまでの詩と絵画に加え短歌と俳句に広げました。開催の準備、運営にあたりましては、大町市芸術文化協会をはじめ多くの市民の皆様に実行委員としてご尽力いただき、市民参加の一層充実したステージとなりました。
 この雪形まつりが、より多くの皆様のご参加のもと、今後も市民の一体感の醸成と特色ある地域文化の振興に寄与する春のイベントとして発展していくことを願うところでございます。

 山岳博物館につきましては、本年1月、カクネ里雪渓が学会において公式に氷河として認められたことを受け、来月9日にサン・アルプス大町におきまして、「カクネ里氷河の魅力と岳のまち大町の未来」と題し、シンポジウムとディスカッションを開催いたします。当日は、学術的な見地から調査報告を行うとともに、カクネ里氷河の今後の活用について対談を予定しており、市民をはじめ多くの皆様に貴重なカクネ里氷河の意義をご理解いただき、山岳文化都市大町の宝として活用に夢を馳せ、ともに考える機会になればと存じます。大勢の皆様の参加を期待いたします。
 また、博物館の企画展として、7月21日から11月25日まで、「北アルプス誕生-激動の500万年史-」と題し、最新の研究成果に基づき、代表的な岩石や化石を展示・解説し、北アルプスのダイナミックな形成の歴史を紹介いたします。北アルプスができるまでの500万年をたどり、山への理解や関心を一層深めていただくことを期待いたします。
 ニホンライチョウの飼育繁殖事業につきましては、本年3月に新たなライチョウ舎が完成し、現在、来月の供用開始に向け準備を進めており、これまでと同様に、環境省や日本動物園水族館協会と連携を図り、ひと番による繁殖に鋭意取り組んでまいります。
 なお、山岳博物館の広報啓発誌「山と博物館」につきましては、従来4月号のみ全戸配布しておりましたが、山岳博物館をより身近に感じ活動をご理解いただくため、本年度より毎月の発行を見直し、年4回の季刊誌として内容を充実し、全戸に配布することといたしました。

 スポーツの振興につきましては、市民スポーツ祭が、先月30日、195人が参加して開催された市民ゴルフ大会を皮切りに、来月24日からは夏の競技16種目に市民約1,300人のご参加をいただき、盛大に開催いたします。
 また、幼児期に遊びの感覚で体を動かし運動感覚を養成する運動あそび教室や、体幹が鍛えられるスラックライン教室をはじめ、身近にスポーツに親しむ様々なスポーツ教室を開催し、市民の健康増進に努めてまいります。

 2番目のテーマは、「活力あふれる産業と地域の魅力を活かしたにぎわいのあるまち」であります。

 雇用情勢につきましては、大町公共職業安定所管内の3月の有効求人倍率は1.42倍で、前年同月を0.30ポイント上回っており、市内企業の雇用実態としましては、当地域の主産業である製造業、建設業をはじめ、宿泊業、飲食サービス業におきまして、人材不足が続いていると聞いております。
 雇用の確保につきましては、来春の新規卒業予定者を対象とした企業説明会を今月2日に開催し、大北地域の3つの高校から36名の生徒に出席いただき、大北地域内の各事業所の担当者からの説明を聞きました。説明会を契機に地域内の事業所に関心を持ち就職に繋がることを期待するところでございます。
 また、本年度新たに大町市労働行政懇談会を設置し、市内の労働力確保に向けて職業安定所等、関係機関との連携を強化し、事業所の状況把握に努めるとともに、就労促進策などについて検討を進めてまいります。
 創業の支援につきましては、昨年度、大町市創業支援協議会による創業支援セミナーや創業塾を開催して、創業希望者等への支援を行い、18件の創業に結び付いております。また、本年度、創業希望者やI・Uターン者等への新たな支援策として、創業に向けた計画づくりや情報交換、交流の場となるコワーキングスペースを開設し、現在、地域おこし協力隊の職員を配置して、開所に向けた準備を進めております。今後は、さまざまな事業を展開して創業を支援することにより、地域の活性化に向け取り組んでまいります。
 中心市街地の活性化につきましては、大町市中心市街地活性化委員会において、現行の基本計画の各事業の進捗状況について検証を行っております。特に、委員をはじめ、商工会議所、商店街関係者からは、中心市街地の衰退に歯止めがかからない現状から、早急かつ抜本的な活性化に向けた取組みについて要望や意見をいただいており、市としましても、第3次中心市街地活性化基本計画の目標の一つでもあります、都市機能をコンパクトに集積し、市街地での投資を促す具体的な活性化策の検討を早急に進めてまいります。

 農産物の振興につきましては、ワイン用ぶどうの生産、販売への支援として、大町市及び安曇野市、池田町の3市町で共同申請しておりました北アルプス・安曇野ワインバレー特区が、3月30日付けで認定を受けました。市内には、ワインツーリズムに取り組む農業者や意欲あるワインぶどう生産農家が、ワイナリーを開業する強い意向を持っており、特区のメリットを活用して、これらの取組みを積極的に支援してまいります。また、ワインぶどうの品質向上を図るほか、観光業や飲食業等、幅広い事業者との連携を進めるとともに、広域として認定された安曇野市、池田町とも連携を強化し、ワインを当市のブランドとして育て上げる取組みを推進してまいります。

  農業委員会につきましては、一昨年の農業委員会法改正に伴い、3月の定例市議会においてご同意をいただきました農業委員19名を先月9日に任命するとともに、農業委員会において9名の農地利用最適化推進委員の委嘱を行い、傳刀敬一会長のもと、新たな体制がスタートいたしました。
 農業委員会の活動におきましては、これまで以上に現場活動に重点を置き、人・農地プランの策定に向けた協議や農地の有効利用、担い手の確保等の取組みを、地域の農業者、農業団体との連携のもと推進することとしております。市といたしましても、遊休農地発生の抑制と新規参入の促進などにより農地利用の最適化を図り、市の基幹産業の一つであります農業が持続的に発展することができる環境づくりを、農業委員会とともに進めてまいります。

 観光振興につきましては、立山黒部アルペンルートは、先月15日に全線開通し、4月の約2週間の関電トンネルトロリーバス乗車人数は、11万6千人となり、対前年比4.3パーセントの増と、4月の入込みとして過去最高を記録しました。特に、春のシーズンの人気スポットで、本年25回目を迎えた室堂「雪の大谷ウォーク」の来場者数が累計で300万人を突破したほか、黒部ダムでは、昨年閉館した小樽石原裕次郎記念館からダムサイトに移設した、映画「黒部の太陽」撮影時のトンネルセットのレプリカが一般公開されました。
 また、「黒部の太陽」は上映から本年で50周年を迎え、これを記念して8月1日から19日までの間、市街地を中心にイベントを開催することとしております。イベントでは、映画のロケ地となりました愛知県豊川市に残されております出演者ゆかりの品々や、ロケ風景を記録した貴重な写真パネルを「まちなかギャラリー」として展示するほか、封切り当時の予告映像を上映するなど多彩な催しを計画しております。
 さらに、本年度は、開業以来54年間に亘り黒部ダムへの多くの観光客を運んでまいりましたトロリーバスの運行が最後の年を迎えますことから、様々なイベントと連動してプロモーション活動を展開し、関係団体とともに誘客に取り組んでまいります。
 昨年に続き、信州アフターデスティネーションキャンペーンが7月から9月まで展開されます。これに合わせ、鉄道やバス等の二次交通対策として、当地を訪れる観光客に多くの観光スポットに足を延ばしていただけるよう、周遊バスぐるりん号のコースの見直しを図り、南まわりコースに加え、東まわりコースを新設して7月1日から11月4日まで運行することとし、滞在型観光に繋がるよう努めてまいります。
 また、信州まつもと空港の利用促進につきましては、新たに8月8日から松本-札幌丘珠線が開設され、8月末日まで運航されることになりました。札幌丘珠空港は札幌市中心部から約6キロメートルの位置にあり、函館、釧路、利尻とも定期便で結ばれ、北海道からの誘客が期待されますことから、信州まつもと空港地元利用促進協議会とも連携を図り、利用の促進と当市への観光誘客に取り組んでまいります。

 移住・定住の促進につきましては、これまでの大町市定住促進協働会議による事業に加え、大北地域への移住・定住を一層促進するため、北アルプス連携自立圏事業として5市町村共同の移住相談窓口を、7月から3月まで銀座NAGANOにおいて毎月1回開設するとともに、移住専門誌を活用した情報発信に積極的に取り組んでまいります。

 信濃大町ブランド戦略につきましては、「水が生まれる信濃大町」のブランドイメージ向上を図るため、戦略的に事業を展開しております。
 市内には、大手飲料水メーカー2社の工場が操業し、当市の水をウォーターサーバー用ボトルとして製品化して、優れた販売力により国内外に多くの顧客を有しております。この「信濃大町の水」は、市の地域ブランドを形成する具体的な「特産品」でありますことから、両社の製品を市の推奨品として認定し、推奨ブランドのロゴマークを表示して、製品そのものに付加価値をつけるとともに、当市のブランド力向上に結び付けてまいります。特に、海外に向けたブランド戦略におきましては、飲料水製品の顧客に加え、訪日旅行者に向けてパンフレットを配布することにより、信濃大町ブランドの発信とともに、観光誘客や特産品、農産物の販路開拓等も視野に入れた、将来に向けた多角的な展開を構築してまいります。
 昨年度開催いたしました北アルプス国際芸術祭におきましては、大町の水の魅力を来場者にPRするため、「信濃大町湧水」として、市の水道水源の水を飲料水ペットボトルとして製造して無償配布し、大変好評を得ました。この「信濃大町湧水」は、先月、国際的な評価機関であります「モンドセレクション2018」において、最高位である最高金賞を受賞いたしました。さらに、今月、世界各国の食品・飲料品の「味」を審査し、優れた製品に賞を授与する機関「アイ・ティー・キュー・アイ(iTQi):国際味覚審査機構」におきまして、「信濃大町湧水」が優秀味覚賞・二ツ星を受賞いたしました。このダブル受賞により、大町の水が良質でおいしい水として国際的にも評価され、優れた品質が認められたものであり、水ブランド戦略にも大きな弾みとなるものと認識しております。
 このように、信濃大町ブランド戦略が、一つひとつ具体的な形になってまいりましたことから、今後も、庁内の関係部課をはじめ、市内事業者の皆様と連携を図り、一層水ブランドの定着に努めてまいります。

 3番目のテーマは、「だれもが健康で安心して暮らせるまち」であります。

 市立大町総合病院につきましては、昨年度から新公立病院改革プランに基づき、経営健全化に向けた様々な取組みを進めており、この一環として、許可病床数の削減について慎重に検討してまいりました。許可病床数は、平成13年に許可を受けた284床から耐震改修を経て、現在、278床となっておりますが、県の地域医療構想や実際の稼働状況、さらに今後の医療需要や診療報酬上の取扱いなどをもとに、病院経営検討委員会における意見なども踏まえ、総合的に判断したところ、199床とすることが適切との判断に至りました。病床規模をコンパクトにすることにより、経営改善を一層進めますとともに、開業医の先生方など地域の関係者との連携をさらに強化し、市民をはじめ地域住民の皆様に寄り添った病院として、役割を果してまいります。本定例会に、病床数を定める条例の一部を改正する議案を上程しております。
 本年度は、診療報酬と介護報酬の同時改定の年であり、これに対応するため昨年度から万全を期し準備を進めてまいりました。先月、施設基準などの届出を済ませましたが、今回の改定による診療報酬上の影響につきましては、大町病院にとりまして、多少有利に働くものと見込んでおります。
 医師確保につきましては、信州大学医学部附属病院総合診療科の協力のもと、臨床研修の充実に努めておりますが、本年度も新たに後期研修医1人と初期研修医2人が着任し、初期研修医は昨年と同じ5人となりました。また、3月末をもって研修を終了した後期研修医が、引き続き、大町病院に内科常勤医師として勤務いただくことになりました。医師不足の中、臨床研修は将来の医師招聘に明るい期待が持てる取組みとなっております。
 今月20日に開催いたしました第8回病院祭は、天候にも恵まれ、多くの皆様にご来場いただきました。今年の病院祭は、地域の皆様に身近な地元の病院を知っていただくという原点に立ち返り、催しの内容を一部見直すとともに、経費の節減にも努め、地域の皆様の協力のもと、手作りによる温か味のある病院祭として開催することができました。ご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

 市民の健康づくりの推進につきましては、大町市第2次健康増進計画が策定後5年を経過したことに伴い、昨年度、計画の見直しを行うとともに、第2次食育推進計画が昨年度終了したことにより、「豊かなこころと健康なからだを育む「食」でつながる人と地域」を基本理念とする第3次食育推進計画を策定しました。今後、2つの計画を相互に関連付け、子どもから高齢者までのそれぞれのライフステージに応じて、市民の皆様の健康づくりを効果的に推進してまいります。
 また、妊娠や出産、子育ての各段階にわたる妊産婦や乳幼児とその家族への総合的な相談体制や支援を充実させるため、子育て世代包括支援センターの10月開設に向けて準備を進めております。

 高齢者福祉につきましては、本年4月に特別養護老人ホームリーベおおまちが、はなのき保育園南側、東洋紡社宅跡地に開所しました。この施設は、北アルプス広域連合の前期介護保険事業計画に基づき整備された介護老人福祉施設で、定員は50人、短期入所生活介護の8床を併設しており、現在、ほぼ満床の状況となっております。
 また、連携自立圏事業として認知症初期集中支援チームを創設し、大町市地域包括支援センターに配置いたしました。認知症の症状でお困りの方やその家族の早期の相談に応じるとともに、適切な医療や介護サービスの利用につなげるため、おおむね6か月程度を目途に集中的な支援を行うこととしております。引き続き高齢者が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができますよう支援の充実を図ってまいります。

 子育て支援につきましては、3月定例会においてご報告申し上げましたが、本年度から老朽化が著しい、かえで保育園を休園することといたしました。少子化が進む現状等を踏まえ、今後早期に関係団体、保護者の皆様にご協力いただき、保育所等のあり方検討委員会を立ち上げ、長期的な視点のもと、就学前の児童に対する保育・教育体制のあり方について、幅広く検討を進めてまいります。

 防災関係では、全国的にも消防団員の確保が困難となっております中、平成25年12月に「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」が施行され、その後、総務省消防庁は、消防審議会の答申に基づき、消防団の充実強化に向けた当面の重点的な取組みとして、団員の定年年齢の引き上げや定年制度の撤廃について検討するよう通知しました。
 当市におきましても、若年層の減少や遠隔地への勤務等の影響もあり、消防団員の確保が困難な状況が続いております。現在、全国的にも消防団の約7割が定年制を設けておらず、また、県内19市で定年制を設けておりますのは、50歳を定年としております当市のほか、長野市の65歳、飯田市の45歳のみというのが実情であります。当市におきましても50歳を超えてもなお心身ともに健康で、消防防災活動に意欲を持っている方が多くおりますことから、定年制を廃止することとし、本定例会に条例改正案を上程しております。消防団の現状をご理解いただき、ご審議賜りますようお願い申し上げます。

 市道等の維持管理につきましては、この冬は、比較的降雪量は少なかったものの低温で推移した影響もあり、市道と林道において、凍結融解による凍上や、融雪等に起因する土砂崩落や法面コンクリート施設の崩壊等の被害が、3月下旬から先月上旬にかけて発生いたしました。
 被災箇所は、大町地区の林道1箇所、美麻地区の市道2箇所、八坂地区の市道2箇所の合計5箇所で、現在、崩落土砂等を除去するとともに、法面に簡易なネットなどを設置して通行を確保しております。今後早急に現場の状況に即した工法を選定し、本格的な復旧工事に着手することといたします。
 なお、復旧にあたり必要な予算措置につきましては、先月12日付で専決処分を行い、本定例会に報告案件として上程しております。

 4番目のテーマは、「豊かな自然を守り快適に生活できるまち」であります。

 市民バスふれあい号につきましては、近年のバス利用者数の減少や運行経費等の課題に対応するため、先月、庁内に横断的な検討組織を立ち上げ、改善策の検討を開始いたしました。
 また、本年度予定しております老朽化した美麻、八坂地区のバス停留所標識の更新に加え、市内全域のバス停標識につきましても、利用者に分かりやすい案内表示を設置するため、本定例会の補正予算に所要の経費を計上いたしました。

 北アルプス広域連合が進めております一般廃棄物処理施設北アルプスエコパークにつきましては、先月5日から焼却施設の試運転を開始いたしました。現在、市の可燃ごみを試験的に焼却しておりますが、これまで順調に調整が進んでおり、引き続き8月からの本稼働に向けて、残されたリサイクル施設や外構工事を順次進めているところであります。市といたしましては、ごみ処理広域化に向け、ごみ袋や収集品目の統一など、所要の準備に努め周知を図ってまいります。
 常盤泉地区における臭気対策につきましては、事業者において臭気抑制策の試行を実施しておりますが、一時的に臭気が強くなるなど、容易には解決が困難な状況であります。市としましては、これから夏場に向け臭気の悪化が懸念されますことから、地元対策委員会や地域振興局環境課と連携を図り、引き続き臭気の監視や測定に取り組んでまいります。
 また、事業者から毎月末に提出される状況報告書により、作業や臭気対策が計画どおり実施されているかを厳格に確認するとともに、新たな臭気対策を模索しつつ、市民の生活環境を保全するため、事業者に対し引き続き臭気対策の徹底を強く求めてまいります。

 都市緑化の意識高揚や知識の普及、啓発を目的として、来春4月25日から53日間、県内で初めて開催される全国都市緑化信州フェアまで1年を切り、先月21日に松本市において開催されました信州フェア実行委員会第2回総会におきまして、メイン会場となる松本平広域公園内の整備をはじめ、関連する事業の実施計画が承認されました。また、大型連休初日となりました先月28日には、市内でもJR信濃大町駅前や隣接する公園などで、1年前イベントとして花壇づくりを実施し、市を訪れる観光客の皆様を色鮮やかな花で迎え、フェアに向けての気運の醸成に努めております。
 なお、フェアの開催期間中、地域を盛り上げ賑わいを創出する市内サテライト会場の企画、運営につきましては、今月16日に立ち上げました実行委員会におきまして、鋭意、具体的な内容を詰めております。
 来場者には、緑化フェアの開催テーマ「北アルプスの麓から広がる花と緑に包まれた しあわせ暮らし」を実感していただくとともに、会場となります中信地域や大町市の魅力を体感していただく機会となるよう準備を進めてまいります。

 5番目のテーマは、「市民の参画と協働でつくるまち」であります。

 男女共同参画の推進につきましては、大町市第3次男女共同参画計画の中間年における評価を昨年度、市男女共同参画審議会でご審議いただくとともに、男女共同参画コミュニケーター会議による外部評価や、男女共同参画計画推進会議による内部評価に加え、市民アンケート調査やパブリックコメント等を実施いたしました。3月定例会全員協議会では議員からご意見をいただき計画の見直しを行い、先月末にそのダイジェスト版を市内全戸に配布したところでございます。
 今後も、計画に基づき、男女の性別に関りなく個人として尊重され、自らの個性や能力を発揮してまちづくりに貢献でき、心身ともに健やかで豊かに暮らすことができる、真の男女共同参画社会の実現に努めてまいります。

 以上、ご説明申し上げましたが、年度当初に予定しております事業は概ね順調に進捗しております。本年度事業の推進にあたりましては、地域経済に回復基調が見られますものの、依然として予断を許さない状況の中、具体的な成果に結びつけることができますよう、全庁を挙げて取り組んでまいります。市の財政状況も厳しい状況の中にはありますが、効果的な財源の確保と重点的な配分により、均衡ある市の発展に向け、より積極的に施策を展開してまいりますので、議員各位をはじめ、市民の皆様の一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 本定例会にご提案申し上げます案件は、報告案件10件、事件案件2件、条例案件5件、予算案件1件の合計18件でございます。それぞれの議案につきましては、上程の際、説明いたしますので、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

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